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夜泣き石 伝説
よなきいし 


文化2年(1805)に出された滝沢馬琴の小説「石言遺響」が人気を呼び、広く知られることになった夜泣き石伝説。伝わるストーリーはひとつではなく、登場人物の名も様々でどれが正統とは言えないようですが、いま比較的ポピュラーなストーリーは……

昔、お石という旅の女が小夜の中山にさしかかり、丸石に腰を下ろして休んでいるところを轟業右衛門という山賊に斬り殺され金を奪われてしまった。お石は臨月だったので切り口から子供が生まれ、お石の霊は丸石に乗り移り、夜ごと泣き声が聞こえた。子供は音吉と名付けられ、久延寺の和尚に飴で育てられた。大和の国の刀研ぎ屋に奉公しているうちに、仇に巡り会い見事仇討ちを果たす。

 この話の原形(?)となる物語は、かなり以前から語られていたそうですが、そこには夜泣き石も子育て飴も登場しません。