|
|

| いつ頃からか、この辺りの街道のど真ん中に大きな丸石が置かれ(?)ました。もとはどこにあった石なのか、誰が運んだのか…。謎の多い石ですが、それが滝沢馬琴の小説の題材となり、広重の東海道五十三次の絵にも描かれ、広く知られることになる「夜泣き石」でした。
石は明治元年、明治天皇上洛の通行の邪魔になるというので近くの久延寺が買い上げ、境内に移されました。明治13年、久延寺は浅草で開かれる勧業博覧会に石を見世物として出展します。ところが石が到着したときには、中に本物の赤子を入れた張り子の「夜泣き石」が大人気を博した後で、大儲けをねらった久延寺のもくろみは大失敗に終わってしまいました。輸送の運賃もなくなり、石は焼津の港に放置されていましたが、見かねた「小泉屋」が引き取りました。昭和に入り久延寺は石の所有権を主張して訴訟を起こしましたが敗訴に終わりました。 いろいろな思惑に弄ばれた石は、いま国道1号線沿いのみやげ物店「小泉屋」の裏山に安置されています。 |
|