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慶龍寺・十団子
けいりゅうじ ・とうだんご


集落の中程、街道から少しはずれたところに十団子(とうだんご)で知られた慶龍寺があります。十団子は室町時代から伝わる名物として里の茶店で売られ、旅人の食用とされていたようですが、現在は厄除け・交通安全のお守りとして、8月23.24日の地蔵盆に参詣者に分けられています。

十団子の伝説

 昔、宇津ノ谷の里にあった梅林院という寺の小僧が、人喰いの鬼となって旅人に恐れられていました。東下りの途中でそれを聞いた在原業平が、野州素麺谷の地蔵に祈願したところ、地蔵は僧になってあらわれました。人に姿を変えた鬼に、僧が「正体をあらわせ」というと、たちまち6メートルほどの鬼となりました。「なるほど大したものだ。今度はワシの手の平に乗ってみよ」というと、小さな玉となって僧の手の上に乗りました。それを杖でたたくと、玉は10粒の小玉となり、僧はそれを一口に呑み込んでしまいました。それからは鬼の災いがなくなったといわれています。

里の人は地蔵尊をまつり、数珠の形の十団子をつくって災難除けに頒けたということです。

地蔵堂は峠道の途中にありましたが、いまは慶龍寺にまつられています。