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スポーツウォーク 1





 
ウォーキングも個性化の時代

歩くことが「ウォーキング」という新しいイメージで日本に紹介されてから十数年がたちました。ウォーキングは既に国民スポーツ。ウォーキングの第二次ブームといわれる現在は、以前にも増して歩く人の数は増えています。歩く人が増えるにしたがってその目的や楽しみ方も多様化してきました。ウォーキングも個性化の時代の到来です。

デイパックで郊外へ
 ―第1世代―

いまウォーカーは大きく分けて3つの「世代」に分かれています。
 第1グループは、週末等に各地でよく見かける「郊外型・長距離型」のウォーカーです。ウォーキングブームの前からあったハイキングや強歩・剛歩などと呼ばれた歩行の延長線上にあるもので、いわばウォーキングの第一世代です。帽子とデイパック姿はすっかりお馴染み。健脚自慢も多く、ウォーキングというとこのタイプを思いうかべる人も多いでしょう 

万歩型健康ウォーク 
―第2世代―

 二つめのグループは、生活習慣病の予防やストレス解消を動機に生活圏でウォーキングに取り組む健康ウォーカーです。歩き方やスピードにはあまりこだわらない散歩型のウォーキングが主流で、歩きの指針として万歩計(歩数計)を持つ人も多く「万歩(漫歩)型」「ウェルネス型」とも言われます。ウォーキングの効用が広く知られるようになってから増加した層で、ウォーキング第二世代です。

スポーツ派ウォーカーの登場
 ―第3世代―

 そして、このどちらにも属さないウォーカーが最近目立つようになってきました。腕を大きく振り、歩幅を広げて軽快なウォーキングをするフィットネス・スポーツ派の人たちです。
 スポーツ派は生活圏を中心にコースを設定し、歩く距離もそれ程長くはありません。スピードは健康ウォーカーと比べるとかなりハイペースですが、これまでのスポーツ指向にありがちな「頑張り」は影をひそめ、エアロビック感覚で歩きを楽しんでいます。

 ウォーキングブームの初期に奨励されたのはこのスタイルの「エクササイズウォーキング」でした。今もウォーキングのハウツー本には必ずといっていいほど登場してきますが、日常の歩行とは違った大きな動作を伴うことから「人目を気にする日本人には馴染まないのでは…」と言われてきました。事実、これまでの国内での普及は今ひとつ。それがウォーキング人口の増加に伴い第三世代として成長してきたのです。 
 これから確実に増加すると見られるこの新世代ウォーキング。そのウォーキングスタイルとはどういうものなのでしょうか。理想像も含めてさらにプロフィールを描いてみましょう。

スポーツ派の新しい歩き

 スポーツ派は歩くフォームにも気を使います。それはよい動きによって身体にもっとも効果的な刺激を得ること、そして合理的な動きから生まれる歩きの美しさも追及するからです。一歩進んだフィットネスを指向するだけに健康情報にも敏感で、食の改善などライフスタイルのあり方にも大きな関心を寄せます。ただストイックな減量などには無縁で「シッカリ食べて、シッカリ運動する」ことが基本です。また、ウォーキングだけでなく時にはジムに通ったり、他のスポーツを楽しんだりもします。いわばスポーツライフのベースにウォーキングが位置付けられるわけです。

 大きな変化はウォーキング・アイテムにも現れます。これまでは「良い靴と歩数計」がウォーキングの必須アイテムといわれてきました。このうち歩数計は運動量・消費エネルギーの指針として人気を呼んでいるものですが、スポーツ派にとっては物足りないものになりつつあります。それはスポーツ派のウォーキングは有酸素運動に基本があり、運動強度を示す脈拍数に関心があるからです。そこで注目されるのが腕時計型の脈拍計。運動中の脈拍をリアルタイムで管理できるもので、これまでは主にランナーや自転車愛好者が活用していました。やや高価なこともあり、まだ広く普及には至っていませんが、スポーツ派が脈拍計付の時計を腕に町を闊歩する時代は意外に近いかもしれません。

 新しい装いで登場してきた第3世代ウォーカー。これからの成長度は未知数ですが、健康志向を基盤にしながらもウォーキングに “スポーツ性” と“遊び”の要素を取り込んだ新しいジャンルを形成していくことは間違いありません。
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